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「AWSクラウド完全設計」の感想
「AWSクラウド完全設計」を読んだ感想と、AWSとGoogle Cloudの対応関係を簡単に整理した。
はじめに
株主優待の図書カードが期限切れになりそうだったので、久しぶりに近くの書店に行ってきた。
付箋や折り目でよく見るところをすぐ見ることが出来るので特に技術書は紙の本で読む方が好きだったが、いつでもどこでも読める手軽さに負けて、ここ2年ほどはKindle・楽天koboの電子書籍を読むようになっていたので、久しぶりの紙の本である。
オライリー本もEBOOKSのおかげで電子書籍で読めるようになったのは、本当にありがたい。
話が脱線してしまったので、本書の話に戻る。
購入のきっかけ
きっかけはいくつかあるが、以下のような理由でインフラアーキテクト関係の本を探していた。
- 業務では似たようなインフラ構成になることが多く、比較的小規模なシステムになることも多いため、色々な種類の構成を知りたかったから
- ハッカソンや個人開発のインフラ設計の参考のため
- 今後のシステム設計の面接対策
その中で立ち読みしていて一番よさそうだったので、この本を買ってみた。
感想
とにかくアーキテクト図の種類が多い点と、なぜその技術を採用するのが良いかの言語化が詳細にされている点が本書の魅力である。
業務ではGoogle Cloudを主に使用しており、見慣れているので、個人開発やハッカソンも基本的にGoogle Cloudを使うことが多いのだが、基本的にAWSもGoogle Cloudもほぼ同じサービスが用意されているので、対応表のようなものを用意しておくか頭に入れておけば問題ない。
以下に2026年4月時点の対応表を簡単に書いておく。
もちろん完全に1対1で対応するわけではなく、思想や運用の作法が異なる部分もあるため参考程度に。
| 用途 | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|
| 仮想マシン | Amazon EC2 | Compute Engine |
| コンテナ実行基盤 | Amazon ECS | Cloud Run |
| Kubernetes | Amazon EKS | Google Kubernetes Engine (GKE) |
| サーバーレス関数 | AWS Lambda | Cloud Functions |
| オブジェクトストレージ | Amazon S3 | Cloud Storage |
| リレーショナルDB | Amazon RDS / Amazon Aurora | Cloud SQL / AlloyDB |
| NoSQL | Amazon DynamoDB | Firestore / Bigtable |
| インメモリキャッシュ | Amazon ElastiCache | Memorystore |
| コンテナイメージ管理 | Amazon ECR | Artifact Registry |
| DNS | Amazon Route 53 | Cloud DNS |
| CDN | Amazon CloudFront | Cloud CDN |
| メッセージキュー | Amazon SQS | Pub/Sub |
| 通知・イベント配信 | Amazon SNS / Amazon EventBridge | Pub/Sub / Eventarc |
| 監視・メトリクス | Amazon CloudWatch | Cloud Monitoring |
| ログ管理 | Amazon CloudWatch Logs | Cloud Logging |
| API 管理 | Amazon API Gateway | API Gateway |
| ID 管理・認証 | Amazon Cognito | Identity Platform |
一方で、色々なパターンが書かれてはいるが、一つ一つの題材・構成に対して全体的に言及が少ないものも多い点は不満点である。
著者や会社が取り扱っているものの関係なのだろうが、細かく書かれているものと大まかにしか書かれていないものの差も大きい。
また、複数の著者により書かれているため、文体がやや統一されていない点、類似した題材にも関わらず、書く人によって内容の濃さや着目点が異なるところがある点も気になった。
そのため、本書の正直な感想としては、かなり貴重な資料ではあるけれど、手放しでかなり良い本とは言えないといった感じである。
まとめ
クラウドアーキテクトの資料はネット上ではあまり見つけることが出来ず、料金にも直結するため、個人であっても業務であっても、色々と試しづらい部分だと思う。
その中で、色々なインフラ構成を図と言葉で示してくれる良い本だと思う。
クラウドインフラにはたくさんのサービスがあり、いまいち名前から使用用途や組み合わせがわかりづらいものも多い(特にAWS)ので、最初のとっかかりとしてとても参考になる資料だと感じた。
いつものように、最後に購入ページを貼っておく。